2009年1月11日日曜日

【RW】10日やってみて

1日30分〜1時間、10日程度やってみた。ロゼッタワールドのこと。
気づきは初日からたくさんあったが、気が重くて書けなかった。
気力を振り絞り、書いてみる。

まず、自分の発音というかSpeakingのひどさに衝撃を受けた。生まれてこのかた練習したことがないからできなくてあたりまえといえばあたりまえなのだが、なぜかそうとうに衝撃を受けた。

理由を考えてみた。
自分が例えば "This is a pen." という文を英語で発しているつもりだったものが、全然似ても似つかぬというかめちゃくちゃなものを発していたからなのかもしれない。お手本を聞いたとおりに真似をして発音しても全然認識されない(ロゼッタワールドは英語音声認識エンジンをつんでおり、そのエンジンが認識できるかどうかで発音の善し悪しを評価しているようだ)。そこで、もういちどお手本を聞いてみると、自分が軽んじていたこまかな発音が為されて初めて "This is a pen." というメッセージを表現(エンコード)できるのだということに気付く。その差異が大きくて衝撃を受けた。

発音について言うと、私が訓練をそうとう詰まなければいけないのは重要度の高い順にならべると次のものと気付いた。


  • ピッチ。音の高低が意味を運ぶ。文全体と、単語単体がある。
  • 子音。子音のバリエーションが日本語よりもかなり多い。それぞれをちゃんと発音できないとほぼエンコードエラーで、相手が理解できるわけもない。
  • 母音の連続。例えば、fourだったりgirlだったり。母音が連続するという口腔の動作に慣れていない。
  • 子音の連続。例えば、twelveのtwとかlveなど。子音が連続するという口腔の動作にも慣れていない。


また、たまに "There is ..."などについて、音としてはThereの最後のrとisが結合して、「デァリズ」などになるのが英語、というのを以前聞いたことがあった。確かにそうなのだが、それは、There isのthereとisがそれぞれ単体としてちゃんと発音できた上での話だ。それがちゃんとできないのに、つなげて発音したところで、うにょむにょ唸っているだけにすぎない。

正しく発音をしようとすると、音を聞きとらなければならない。神経を集中して、口腔の形状と舌と歯と唇の連携をダイナミックにコントロールして、聞いたものを実現しようとする。もう子供じゃないので、なかなかそれらが言うことを聞かない。もうこの口のまわりというか、鼻から下というかを切って捨てたくなるほど思い通りにならない。しどろもどろで練習しているうちに、少し発音できるようになってくる。そうすると、今まで聞こえていなかった発音が聞きとれてくる。つまり、発音できる、ということと、聞き取れる、ということは相補的になっており、片方がレベルアップするともう片方もレベルアップする。逆に言うと、発音できないと聞き取れない、聞き取れないと発音できない、というジレンマがそこにはある。そのジレンマを乗り越えて、ホフク前進の右手と左手のような感じで発音と聞き取りを向上させてジリジリ進んでいくしかない。

副次的な効果として、10日間の訓練だけでも、ヒアリング能力がずいぶん上がった。英語の映画をみて、今まで聞き取れていたつもりのものでも、ずいぶん聞き取れかたが違うのだ。うまく言葉で表現できないが、聞き取れ「かた」が違うのだ。
また、リーディングも変わりつつある。読むときは、頭の中で音が聞こえる状態のときと、音が聞こえない状態のときがある。これは日本語でもそうだと思う。聞こえる状態のときに、頭の中に響く音声が向上しているのだ。たぶんこのことによって、頭の中で音としての英語と文字としての英語が交錯しつつ反復的にスキルが上がっていくのだと思う。

こつこつ。

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