2009年11月8日日曜日

Shibuya.lisp TT#4を観覧

今回もとても楽しめました。
運営のお手伝いをさせていただき、わずかですが貢献できたことも自己満足ですがとてもよかったです。運営スタッフのみなさん、お疲れさまでした。

さて、備忘録として雑感を。


  • ふつうのLisp入門 (YouTube視聴)

    • 入門講座は基礎の復習になってとてもありがたかった。
    • 一回の時間が限られているので、各回毎にテーマを絞って続いていくと嬉しいと思います。

  • 1980年前後のLisp事情とUtiLisp (YouTube視聴)

    • 竹内先生のも同じなのですが、Common Lisp前夜の状況を当事者から聴ける機会はなかなかないので大変ありがたかった。やはり創世記の人の当時のアイデアとか取り組みは、後から仕様を勉強するものとは違うものがある。
    • 第五世代ともからみ、Prologの話があったのが興味深かった。この際Prologについてももっと聴きたい!と思った。

  • CL-MPIによる大規模並列プログラミング

    • Erlangなどの場合、greenスレッドなのでOSのオーバヘッドがなくて軽量、と記憶していたが、ここではgreenよりnativeの方が速度は有利とのコメントがあった。どっちなんだろう。並列処理は一度ちゃんと勉強しないと自分で判断がつかない。
    • シングルスレッドなかきぶりにちょっと手を加えるだけで、CL-MPIに対応できるようだ。これはマルチコアをいろんなところで活用できそう。
    • CLの処理系は、現在のところmulticoreにおける完全なthread safeは実現していない、というのは通説であったが、その事例を目の当たりにできて、恐しさを理解した。FranzのACL9がmulticoreにおけるthread safeを実現しているという噂なので、ここは期待したい。

  • Lispのココロ

    • 「初めての人のためのLisp」は既読だったので、その上でどんな話になるか興味深かった。
    • Lisperに2種類あるような気がして、それはCLをどう位置づけるかによるのではないか。CL以前の人は「自由」がすべてであり、CL以降の人は「自由の仕様」が定義されていることを重視しているような。竹内先生は「自由」の人だった。
    • McCarthyの紆余曲折の追跡は興味深かった。新しい概念を確立するのは誰にとっても困難であり時間のかかるもの、なので、すぐに結果がでなくとも落ち込む必要はない、じっくりやるべし、という助言だったと思う。
    • 『泥玉に泥を足しても泥玉』とか、『「道」は定義されえた瞬間に「道」ではなくなるもの、定義しえないけれど共通認識が得られるもの。「Lisp」も同じ』など含蓄のあるコメントが散見された。

  • あなたがSchemeを使うべき10の理由
    10の元ネタがあったはずなんだけど、何だったか思い出せない。。。
  • 弾幕記述言語BulletSMLのご紹介
    やはりビジュアルプログラミングは見栄えがあり、人をひきつける。
  • 3次元幾何モデルライブラリkomainu on CL
    ProcessingがJavaベースで嫌な感じなので、興味深い。
  • Schemeではじめる音声認識
    TTでじっくり聞いてみたい内容。
  • 他言語で作ったWEBページをLispでも!
    swigを使った例。swigとCFFIは一度掘ってみたい。
  • さあ家に帰ったらSchemeのコードを書いてみよう
    刺激から行動へ、という接続。とても有意義だと思う。
    TTでEmacs(Elisp)がでてくれば、あわせ技でElispを最後に促すというのもありと感じた。


発表者のみなさん、ありがとうございました。

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