- PCPを定義する。
- PCP = {<P> | PはマッチをもつPost対応問題の入力例}
- 証明したいこと。
- PCPは判定不可能である。
- 証明の方針。
- 受理計算履歴を介したA[TM]からの帰着。
- 任意のTM Mと入力 w を用いて、マッチがMのwに対する受理計算履歴となるように、入力例Pを構成する。
- マッチがMとwに対する受理計算履歴となるようなP、というのが何を言っているのかわからないが、先に進む。
- 技術的な事前手当を3つ。これは今は理解できなくてもよいとのこと。
- Mの変更。Mにはヘッドをテープの左端からはみ出させる動作はないようにする。
- w = ε の場合、wの場所を空白文字にする。
- マッチが最初のドミノ[t1/b1]から開始するように、PCPの定義を変更する。これをMPCPと呼ぶ。
MPCP = {<P> | P は最初のドミノから始まる PCP ドミノの集り }
- Mの変更。Mにはヘッドをテープの左端からはみ出させる動作はないようにする。
- 証明。
- TM R がPCPを判定するとして、A[TM]を判定するSを、Rを使って構成する。構成できてしまったら、帰着により、Rは判定不可能と言える。
- Sが入力対象とするMを定義する。
M = (Q,Σ,Γ,δ,q[0],q[accept], q[reject]) - Mがwを受理するとき、かつそのときに限り、SはマッチをもつようなPCPのドミノの集合Pを構成する。
- 集合 Pの構成。
- まず、MPCPの入力例 P' を構成する。
- Part 1. 構成の開始方法。
[#/#q0w1w2...wn#]
を最初のドミノ[t1/b1]としてP'に加える。 - ここで、q0w1w2...wnは受理計算状態履歴の開始状態C1である。
- これはマッチしていない。上段をなんとかしないといけない。
- そのために、ドミノを追加する。
- Part 2.
- 任意のa,b∈Γと任意のq,r∈Q、ただしq != qrejectにたいして、
δ(q, a) = (r, b, R) ならば、[qa/br]をP'に加える。 - Part 3.
- 任意のa,b,c∈Γと任意のq,r∈Q、ただしq != qrejectにたいして、
δ(q, a) = (r, b, L) ならば、[cqa/rbr]をP'に加える。 - Part 4.
- 任意のa∈Γに対して、
[a/a] をP'に加える。 - Part 5.
[#/#]と[#/_#]をP'に追加する。( _ は空白文字) - Part 6.
[a qaccept/qaccept] と [qaccept a/qaccept]をP'に追加する。 - Part 7.
[qaccept##/#]を追加して、マッチを完成させる。
- Part 1. 構成の開始方法。
- ちょっとやってみる。
step 1: part 1
[ # / # q0 0 1 0 0 # ]
step 2: part 2
δ(q0, 0) = (q7, 2, R)とする。
[ # / # q0 0 1 0 0 # ]
[ q0 0 / 2 q7]
結合して上下比較
# q0 0
# q0 0 1 0 0 # 2 q7
step 3: part 4
[ # / # q0 0 1 0 0 # ]
[ q0 0 / 2 q7]
[ 1 / 1 ], [ 0 / 0 ], [ 0 / 0 ]
結合して上下比較
# q0 0 1 0 0
# q0 0 1 0 0 # 2 q7 1 0 0
step 4: part 5
[ # / # q0 0 1 0 0 # ]
[ q0 0 / 2 q7]
[ 1 / 1 ], [ 0 / 0 ], [ 0 / 0 ]
[ # / # ], [ # / _ # ]
結合して上下比較
# q0 0 1 0 0 # #
# q0 0 1 0 0 # 2 q7 1 0 0 # _ #
step 5: part 2
δ(q7, 1) = (q5, 0, R)とする。
[ # / # q0 0 1 0 0 # ]
[ q0 0 / 2 q7]
[ 1 / 1 ], [ 0 / 0 ], [ 0 / 0 ]
[ # / # ], [ # / _ # ]
[ q7 1 / 0 q5]
結合して上下比較
# q0 0 1 0 0 # q7 1 #
# q0 0 1 0 0 # 2 q7 1 0 0 # 0 q5 _ #
step 6: part 4
[ # / # q0 0 1 0 0 # ]
[ q0 0 / 2 q7]
[ 1 / 1 ], [ 0 / 0 ], [ 0 / 0 ]
[ # / # ], [ # / _ # ]
[ q7 1 / 0 q5]
[ 2 / 2 ], [ 0 / 0 ], [ 0 / 0]
結合して上下比較
# q0 0 1 0 0 # 2 q7 1 0 0 #
# q0 0 1 0 0 # 2 q7 1 0 0 # 2 0 q5 0 0 _ #
step 7: part 5
[ # / # q0 0 1 0 0 # ]
[ q0 0 / 2 q7]
[ 1 / 1 ], [ 0 / 0 ], [ 0 / 0 ]
[ # / # ], [ # / _ # ]
[ q7 1 / 0 q5]
[ 2 / 2 ], [ 0 / 0 ], [ 0 / 0]
[ # / # ], [ # / _ # ]
結合して上下比較
# q0 0 1 0 0 # 2 q7 1 0 0 # # #
# q0 0 1 0 0 # 2 q7 1 0 0 # 2 0 q5 0 0 _ # # _ #
step 8: part 3
δ(q5, 0) = (q9, 2, L)とする。
[ # / # q0 0 1 0 0 # ]
[ q0 0 / 2 q7]
[ 1 / 1 ], [ 0 / 0 ], [ 0 / 0 ]
[ # / # ], [ # / _ # ]
[ q7 1 / 0 q5]
[ 2 / 2 ], [ 0 / 0 ], [ 0 / 0]
[ # / # ], [ # / _ # ]
[ 0 q5 0 / q9 0 2 ], [ 1 q5 0 / q9 1 2 ], [ 2 q5 0 / q9 2 2 ], [ _ q5 0 / q9 _ 2 ]
結合して上下比較
# q0 0 1 0 0 # 2 q7 1 0 0 # 0 q5 0# #
# q0 0 1 0 0 # 2 q7 1 0 0 # 2 0 q5 0 0 # q9 0 2 _ # _ #
保留:[ 1 q5 0 / q9 1 2 ], [ 2 q5 0 / q9 2 2 ], [ _ q5 0 / q9 _ 2 ]
感じはつかめた。
- TM R がPCPを判定するとして、A[TM]を判定するSを、Rを使って構成する。構成できてしまったら、帰着により、Rは判定不可能と言える。
こちらも最後ぐだぐだになったが、なんとなくわかった。
後日振りかえるとして先に進もう。次回は写像帰着性。
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