体調が再度悪化しているけど、なんとか、こつこつ。
- 「5.5 A[TM]はE[TM]に写像帰着可能でないことを示せ。すなわち、A[TM]をE[TM]に帰着する計算可能な関数が存在しないことを示せ。」
- まずA[TM]とE[TM]について、わかっていることを整理。
- A[TM]は、判定不可能、認識可能。
- E[TM]は、判定不可能。認識可能性は不明。
- E[TM]が判定不可能であることは、帰着を用いて、A[TM]の判定不可能性から導いた。
- A[TM]は、判定不可能、認識可能。
- とりあえず、この3つめが関係ありそう。これを考えてみる。
- 導くにあたって、E[TM]が判定可能であるとすると、A[TM]が判定可能であるTMを構成できてしまうということで、背理法を使った。
- ということは、帰着としては、A[TM]をE[TM]に帰着させている、ということ。
- するとこの演習がフォーカスしているのは、やはり「写像」帰着が不可能ということ。帰着はできる、と。
- その帰着の様を確認してみる。
- A[TM]を判定するTM Sを構成する。
- E[TM]を判定するTM Rが存在すると仮定する。
- TM Sの入力は、<M,w>である。
- まず、TM M1を、TM Mとwをつかって構成する。
- M1 = 「入力xに対して、x != wなら拒否。x = wならば、wに対してMを動作させ、Mが受理するなら、受理する。」
- つぎに、TM Sを、RとM1を使って構成する。
- S = 「入力<M,w>に対して、1. TM M1を構成して、2. Rを入力<M1>にて動作させ、3. Rが受理するなら拒否し、拒否するなら受理する」
- A[TM]を判定するTM Sを構成する。
- これは確かに、A[TM]という問題をE[TM]という問題に帰着させている。
- さて、まず、この帰着をA[TM]からE[TM]への写像帰着にできるかどうか。
- ああ、それが、違いますよ、っていうのがP.248の説明だ。
- A[TM]からE[TM]への写像帰着ではなく、A[TM]から「E[TM]への補集合」への写像帰着になっている、と。
- なんで、補集合への写像帰着でいいんだっけ?
- ああ、そうか、集合と補集合の境界を判定できるか、というのが言語の判定可能性であり、それは境界に関することだからだ。それを集合と補集合のどちらの観点から言及しているか、というだけだから。
- ああ、だいぶ彼らのことがわかってきた。
- すると、A[TM]から「E[TM]の補集合」へは写像帰着可能ということが事実としてわかった。
- とすると、「E[TM]の補集合」が認識不可能だとすると、A[TM]も認識不可能となってしまう。
- A[TM]は認識可能なので、これは矛盾。よって、「E[TM]の補集合」は認識可能である。
- すると、E[TM]は判定不可能だから、E[TM]は認識不可能であることがわかる。
- A[TM]からE[TM]への帰着写像が存在するとする。
- すると、E[TM]が認識不可能であるから、A[TM]も認識不可能ということになる。
- これはA[TM]が認識可能という事実に反する。ゆえに仮定が間違っている。■
- 正解かな? と答を見てみる。
- 解答は、はるかに簡単かつスマートに証明しているが、捉えているポイントは同じだ。よかった。
- 導くにあたって、E[TM]が判定可能であるとすると、A[TM]が判定可能であるTMを構成できてしまうということで、背理法を使った。
- まずA[TM]とE[TM]について、わかっていることを整理。
早く体調を戻さねば。
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